Our Techniques

剪定鋸の特徴

こだわりの技術

剪定鋸の特徴

剪定鋸の特徴

リンク1-1

腰の強いしっかりとした鋸刃

種類
八寸 240㎜
細目 中目 荒目
九寸 270㎜
細目 中目 荒目
尺   300㎜
細目
尺二寸 360㎜ 
細枝用
尺二寸 360㎜ 
中枝用 太枝用
板厚

0.9㎜

1.0㎜

弊社の鋸の特徴の一つは鋸厚がしっかりとあり、腰が強いことです。押し返す時に、くにゃっと曲がりにくくなっております。八寸・九寸など短い鋸で太い枝を切る時にも安心してお使いいただけます。

尺二寸の鋸刃は長柄に付け、高枝用に作っております。体から離れた場所にある枝を切る時にはしっかりとした腰の強い鋸が必要になります。肉厚1.0㎜の弊社の剪定鋸なら、連続してストレスなくお使いいただけます。

鋸身が薄ければ切り込んでいくスピードは速くなりますが、鋸刃が曲がりやすく、耐久性が落ちます。鋸身が厚くなるとその分生産コストが高くなりますが、鋸の使いやすさや耐久性を考え、鋸身の厚さを創業当初から保っています。

リンク1-2

角度変化目立

鋸刃の角度を手元から刃先にかけて変化させております。角度を変えて目立をしているので”角度変化目立”と呼んでいます。

角度変化目立説明図

手元の刃は反っていて、刃先に行くにしたがって次第に引っ掛かりやすい角度に調整しております。引き始めでは鋸が動きやすく、刃先にかけて食いつきがよくなり、より枝に切り込んでいくかたちになります。よく切れながらも動かしやすい鋸を目指しています。

リンク1-3

ピッチ変化目立

それぞれの目的に合わせて、一枚の鋸の中で鋸刃のピッチ(間隔)を変えております。

細目・中目は手元は荒く、刃先にかけて細かくしております。食いつきやすい刃先部分をピッチを細かく、刃数を多くして滑らかに切れるようにしております。切落しの際に木の皮を引っ張らないように設計しております。

 

 

ピッチ変化目立説明図 荒目

荒目は刃先に向かってピッチが荒くなっています。ピッチが荒く刃が大きくなると切込みスピードがあがります。鋸の引きはじめは動きやすいですが、ぐいぐいと切れるスピードを求める方におすすめです。

リンク1-4

飛びアサリ

鋸の刃は左右両側にわずかに広がっております。そのため、切り口の幅が鋸身の厚さよりも広くなり、鋸がスムーズに動くようになります。鋸身よりも刃を外側に鎚で叩いて広げることを、”アサリを出す”といいます。

アサリの説明図

アサリの量は少なすぎると鋸の動きが渋くなり、多すぎると切り幅が広くなるので、切る時に手に感じる抵抗が多くなります。長年の経験を経て、鋸身の厚さ・鋸刃のピッチに適した最適な量にしております。

 

 

弊社の剪定鋸はアサリのある鋸刃の中にアサリの無い鋸刃を等間隔に入れております。アサリの無い刃は最初に切れ込んでいく刃・木くずを掻き出す刃になり、アサリのある刃は切幅を確保する刃になります。鋸刃の役割分担をすることで各刃にかかる負担を分散しながら、スムーズに切り込んでいく鋸になっております。

アサリの役割
飛びアサリ説明図
リンク1-5

目立可能な丸松シリーズ

鋸の刃は昔から切れなくなったらもう一度目立(刃を研ぐこと)をして使われてきました。ご自分でもう一度刃先部分だけでもヤスリを当てて研ぐことでもう一度切れ味が復活します。丸松シリーズはもう一度目立をすることができるような硬度になっております。

目立てをすることで、替刃を買う枚数が減るのでコストパフォーマンスもよくなりますし、資源の無駄を防ぎエコにもつながります。刃先の目立ては慣れてしまえばそれほど難しくありません。弊社の鋸刃を目立てしながら何年も丁寧にお使いいただいている方もいらっしゃいます。

目立てをする方は少なくなっていますが、そういう方が増えていけばいいなと思っております。目立て方法の説明書と動画をご用意しましたので、興味がありましたらどうぞご覧ください。

鋸の目立をご自分でどうぞ!

動画で使用している目立用の万力とヤスリのセットです。
ご自分で目立てをされた方から「おじいさんから受け継いだ鋸の切れ味が復活しました」という嬉しいお声をいただいております。

ご自分で目立てに挑戦してみませんか? ご希望の方は詳しくご覧ください。

永切れのする刃先衝撃焼入れ

刃先に衝撃焼入れを施した切ヶ峰シリーズをご用意しております。刃先の部分だけ瞬間的に焼入れをしています。高周波による衝撃エネルギーを用いた焼入れ方法なので、一般的に”衝撃焼入れ”と言われます。千分の数秒という瞬間的な加熱・冷却をしています。

刃先の表面だけを硬化させることで、内部は粘り強さを保ちます。日本刀の焼入れも切刃には焼入れして、その他の部分は焼きが入らないように粘土で保護します。そのようにして、刃先は固く切れ味を良くし、内部はしなやかさを保ちます。その方法と同じことを鋸刃一本一本に施しています。

焼入れすることにより刃先が硬化するので、刃の鋭さが長く保ちます。目立てをする時間のない方にはこちらをオススメ致します。

焼入れした部分は一般のヤスリよりも固くなります。ダイヤモンドヤスリなら目立も可能ですが、時間も技術も必要になります。

リンク2

大工用両刃鋸の特徴

両刃鋸の刃の部分拡大
両刃鋸

職人用の横挽き・縦引きの両刃鋸です。

伝統製法により、焼入れ・焼き戻しをして鋸に最適な硬度にしています。その後歪抜き・研磨をして手元を厚く、先端を薄く鋸に適した断面にしております。

硬度が高いため永切れしますが、こじると折れてしまいます。本職の方のご購入をおすすめさせていただいております。

ヤスリによる再目立可能です。

刃渡りのラインナップは八寸 240㎜・九寸 270㎜・尺 300㎜・ 尺一寸 330㎜がございます。刃の大きさ・ピッチは刃の長さが短いほど細かく繊細な作業ができるように、長いほど荒く大きな材料の加工がしやすくなっております。